独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は10月16日、HR Systems Strategiesの提供する、Microsoft Windowsプラットフォームで動作する人事管理システムである「info:HR」の認証情報管理に脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。「info:HR 7.9 およびそれ以前」の認証情報はWindowsのすべてのユーザがアクセス可能な設定となっており、不完全な暗号化をおこなっているため容易に復号することが可能な脆弱性(CVE-2013-5208)が存在する。当該製品が稼動しているWindowsシステムにログイン可能なユーザによってデータベースのパスワードを復号され、個人情報などを取得される可能性がある。開発者によると、本脆弱性を修正するパッチを2013年中にリリースする予定とのことであり、JVNでは、レジストリキー HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\HR Systems\ODBC Setup\USERPW へのアクセスを制限することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能としている。