エフセキュア株式会社は10月15日、日本におけるセキュリティ脅威が年末へ向けて急増しているとして、注意喚起を発表した。同社が検知した件数は、年初からの9カ月間で2倍に達している。マルウェアでは、バックドアを仕掛ける「トロイの木馬」型のBandookが最も多く検知されている。BandookはWindows 2000、XP、2003、Vista、7を含むWindows NTファミリーに感染し、リモートアクセスを可能にして画面キャプチャやキーボード入力のログ詐取といった悪意のある機能を備える。また過去にConfickerとして知られていたDownadupのふたつのファミリーが二位と三位を占めており、日本でのWindows XP、2000、2003が引き続き大きな脅威にさらされている。一方、日本ではJavaエクスプロイトのMajavaファミリーが、検知されたエクスプロイトのトップ五位を占めている。さらにJREの脆弱性「CVE-2013-1493」と「CVE-2013-2471」を悪用する、他のふたつのエクスプロイトにも注意が必要としている。