マカフィー株式会社は8月6日、2013年7月のサイバー脅威の状況を発表した。本レポートは、同社のデータセンターで把握している情報をもとにトップ10を算出し、同社の研究機関であるMcAfee Labsの研究員が分析をしたもの。PCにおけるウイルスの脅威傾向では、7月も先月同様にExploit kitによるドライブ・バイ・ダウンロード攻撃に関連した脅威が検知会社数ランクのほとんどを占めた。Blackholeに関連したものが多くあるが、RedKitのスクリプトも7位に入った。なお、国内ではランクインしていないものの、JREに対する脆弱性攻撃が多く発生している傾向が見られた。特にCVE-2012-1723とCVE-2013-1493の脆弱性攻撃は活発であるほか、その他にも、Internet Explorer、Adobe Reader(PDF)、Adobe Flashの脆弱性も攻撃されており、これらアプリケーションの脆弱性対策は必須としている。一方、ランクインしてはいないが、最近の標的型攻撃においてはスクリプトが埋め込まれた不正なリンクファイルが多く見つかっている。これらは他の不正なマルウェアをリモートサイトからインストールするダウンローダとして機能するもので、最近ではWord、Excel、PDFのアイコンを持ち、ドキュメントファイルのように偽装された実行形式タイプのものも確認されている。