独立行政法人情報通信研究機構(NICT)は6月10日、組織内ネットワークにおける通信状況とサイバー攻撃の警告とを、統合的かつ視覚的に分析可能なプラットフォーム「NIRVANA改」を開発したと発表した。NIRVANA改は、NICTが開発し研究成果の社会還元を進めてきたネットワークリアルタイム可視化システム「NIRVANA」に、新たにセキュリティ分析機能を追加したもの。また、ファイアウォールや侵入検知システムなどの各種セキュリティ検知・防御システムからの警告を集約・可視化することで、組織内ネットワークで進行するサイバー攻撃の統合的かつ迅速な観測・分析を可能にしている。NIRVANA改では、リアルタイムに可視化された組織内ネットワークの中から、サイバー攻撃に関連した異常な通信を検知し、その通信の送信元の直上にアラートを表示する。また、組織内ネットワークはアドレスブロック単位からIPアドレス単位の表示まで柔軟に変更でき、シームレスなドリルダウンが可能。さらに、ファイアウォールや侵入検知システムなど、各種セキュリティ検知・防御システムからのアラートも可視化でき、統合的な分析プラットフォームとして機能する。