Apache Struts 2のincludeParams属性における入力値の処理に起因する脆弱性(Scan Tech Report) | ScanNetSecurity
2024.04.20(土)

Apache Struts 2のincludeParams属性における入力値の処理に起因する脆弱性(Scan Tech Report)

Apache Struts 2に任意のコードが実行可能な脆弱性が報告されました。

脆弱性と脅威 エクスプロイト
1.概要
Apache Struts 2に任意のコードが実行可能な脆弱性が報告されました。
Apache Struts 2で構成されたサイトに対し、ユーザが不正なリクエストを送信することで、任意のJavaコードが実行される可能性があります。

この脆弱性を悪用する方法は公開されており、悪用が容易なため、速やかにバージョン2.3.14.2以降にアップデートすることを推奨します。


2.深刻度(CVSS)
現時点(2013/5/31)において、CVE-ID未割り当て


3.影響を受けるソフトウェア ※
Apache Struts 2.0.0 から 2.3.14.1


4.解説
Apache Struts 2の標準タグタグおよびタブで提供されている属性「includeParams」に値としてgetあるいはallを指定している場合、この問題は発生します。この場合、そのままパラメータを全て取得してURLを作成し、さらに受け取ったパラメータをOGNL(Object Graph Navigation Language)として評価してしまいます。このため、攻撃者は不正なパラメータを含むURLリクエストを問題のあるサイトに送信することで、任意のJavaコードを実行可能です。

この脆弱性は任意のコードが実行される脆弱性「CVE-2013-1966」として一度バージョン2.3.14.1にて修正リリースされましたが、脆弱性の修正が不十分であったため、更に修正したバージョン2.3.14.2が公開されています。


5.対策
Apache Struts 2.3.14.2にアップデートすることでこの脆弱性を解消することが可能です。

Apache Struts 2.3.14.2
http://archive.apache.org/dist/struts/binaries/struts-2.3.14.2-all.zip


6.ソースコード
(Web非公開)

(執筆:株式会社ラック サイバー脅威分析センター

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Scan Tech Report
http://scan.netsecurity.ne.jp/archives/51916302.html
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

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