ヤフー株式会社は5月23日、同社が5月17日に発表した「当社サーバへの不正なアクセスについて」の件で新たな情報流出が判明したと発表した。これは前述の不正アクセスについて引き続き調査を行っていたところ、新たに前回の最大2,200万ID(Yahoo! JAPAN総ID数 約2億)のうち、148.6万件については不可逆暗号化されたパスワード、パスワードを忘れてしまった場合の再設定に必要な情報の一部が流出した可能性が高いことを確認したというもの。これらの情報だけでは、Yahoo! JAPAN IDを使ってログインすることはできないとしている。しかし、IDと不可逆暗号化されたパスワード(パスワードのハッシュ値)が漏えいすると、ハッシュ値がレインボーテーブルなどによって解読されてしまう可能性があるため、ログインされてしまう可能性がないとはいえない。早急な対応策と、根本的な解決策が望まれる。同社では5月23日19時より、秘密の質問を利用してパスワードを再設定するための機能を一時的に停止した。また、対象のIDの利用者に対して、5月24日の早朝を目途に強制的にパスワードと秘密の質問をリセットする。該当するユーザは、ログイン時に表示される再設定画面の案内にしたがい、自身で再設定の手続きをするよう呼びかけている。