マッキンゼー社が発表した2011年のレポート「Big data: The next frontier for innovation, competition, and productivity」によれば、個人に関わるビッグデータの利活用によって、グローバルで年間50兆円の潜在市場があるといわれる。渡辺氏による講演スライド44枚のうち17枚が、プライバシーに関わる事件・事故に関する解説で占められていたように、安全なビッグデータ利活用のための議論は、今後も透明な過程と、慎重過ぎる方法で行われるべきであることは論を待たない。