トレンドマイクロ株式会社は2月5日、「FedEx」や「UPS」といった運送会社や航空会社からのメールを騙る複数のスパムメールについて注意を呼びかけている。ユーザが添付ファイルを実行すると「BKDR_KULUOZ」という不正プログラムに感染する。このバックドア型不正プログラムは、2012年4月から6月にかけて有名なボットネットの一部として確認された。しかし同社「TrendLabs」では、2013年になってもスパムメールにより配布されていることを確認している。BKDR_KULUOZは、通常はアーカイブファイルとしてユーザのPCに侵入する。そしてPDFファイルやWordファイル(.doc)といったアプリケーションのファイルを装うことで、正規ファイルに見せかける。ユーザがファイルをダウンロードし実行すると、テキストファイルを作成し、そのテキストファイルを開くことでPCが被害に遭っていないかのようにユーザに装う。さらに実行ファイルを組み込み、最終的に感染PCを乗っ取る。自身をアップデートするほか、ルートキット機能を備えていることで知られる「SIREFEF」の亜種や偽セキュリティソフト型不正プログラム「FAKEAV」をダウンロードすることも特徴。