管理者のみんなおはようさんだにゃー。Scan編集部を陰で操っている名誉編集長(※自称です)のりくくんだよ。今週も編集部をうろうろして作業を後ろから見張っているんだけど、そこでチラ見したニュースの中から気になったことを、編集部には内緒でお伝えするよ。●ファイナンシャルプランナー資格の試験問題が試験前に漏えいファイナンシャルプランナーって資格試験の問題が、事前に漏れていたんだって。サーバーに侵入されたのか、ウイルスにでもやられてしまったのかと思ったら、実は運営団体のWebサイトにアップされて見放題になっていたんだそう。なんとも間が抜けてるにゃー。●ユニバーサルプラグアンドプレイに脆弱性たくさんの機器でユニバーサルプラグアンドプレイ(UPnP)のために使用されているlibupnpというライブラリにバッファオーバーフローの脆弱性が発見されて騒ぎになっているみたい。これがきっかけでUPnPを使っているデバイスがWANインタフェース経由でUPnPのクエリーを受け入れてしまう問題も指摘されているんだにゃー。自分の管理する機器がUPnP機能が有効になっているか、インターネットからのアクセスを受け付けていないかをチェックしておいた方がいいかもしれないにゃー。●P2Pにおとりファイルを放流!?P2Pファイル共有ソフトを使ったコンテンツの違法ダウンロードがこれ以上行われないように、おとりファイルを使った実証実験が行われるんだって。おとりファイルをダウンロードさせるのって法律的にはどうなの? とか、違法ファイルに特に興味はないけれど、おとりファイルをダウンロードしたいセキュリティ愛好家や研究者がたくさんアクセスして逆にユーザー増えるんじゃないかとか思うけど、大丈夫なのかにゃー。●CISCOのVoIPフォンで盗聴やマルウェアが埋め込まれる危険たくさんの会社で使われているCiscoのUnified IP Phones 7900シリーズVoIPフォンに脆弱性があって、通話が簡単に傍受されるんだって。しかも電話機にマルウェアを仕込んで盗聴装置にすることだってできるみたい。取引先との電話とか知らずに盗聴される危険がある電話って困るよにゃー。実際に攻撃者たちがマルウェアをデバイスへダウンロードさせるには、SSHで直接アクセスするか、電話へ物理的にラインを差し込む必要があるみたいなので、それほど危険はないって言ってみたいだけど、会社の中に1人でも裏切り者がいれば終わりなので、やっぱり危険だと思うんだにゃー。・コンピューターサイエンティストが警告「あなたの Cisco の VoIP フォンは簡単に傍受される」~カーネルのセキュリティバグを利用した通話の盗聴(The Register)http://scan.netsecurity.ne.jp/article/2013/01/25/30878.html●アンチウイルス製品の効き目が下がってるって本当?ドイツの評価機関 AV-Test.org のテストによると、アンチウイルス製品の有効性が低下しているんだって。そのテストでブロックされたゼロデイ攻撃は平均92%で、10のマルウェアのうち、1つは成功したことになるんだにゃー。でも、去年別の会社が行ったテストだと5%くらいしか検出できないってことだったので、それに比べると安心できる結果だったんだにゃー。ウイルスというと配布に使われるマーケット名とドメイン、URLを変えながら継続して攻撃が行われるAndroid向けの不正アプリが発見されたりしてこちらも心配だにゃー。・昨今のアンチウイルスアプリは、隠された脅威への対応力が「低下」している~しかし、他の研究者が言うほどクズでもない(The Register)http://scan.netsecurity.ne.jp/article/2013/01/30/30911.html・発見されるたびに公開場所を変えるAndroid向け不正アプリ(トレンドマイクロ)http://scan.netsecurity.ne.jp/article/2013/01/31/30914.html先週はこんなことがあったけど、今週はどんな編集部をどきどきさせるような出来事が起きるのかな。楽しみだにゃー。(りく)筆者略歴:猫。情報セキュリティ専門誌 ScanNetSecurity の名誉編集長を務めるかたわら、ITセキュリティの専門ライター 吉澤亨史の指導にあたる(翻訳・写真:山本洋介山)猫の写真を撮っています。たまにセキュリティの記事も書いたりしています。http://twitmatome.bogus.jp/週刊セキュリティにゃークサイドhttp://scan.netsecurity.ne.jp/special/3252/recent/