独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は1月9日、「Ruby on Rails」に複数の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。影響を受けるシステムは「Ruby on Rails 3.2.11 より前の 3.2 系」「Ruby on Rails 3.1.10 より前の 3.1 系」「Ruby on Rails 3.0.19 より前の 3.0 系」「Ruby on Rails 2.3.15 より前の 2.3 系」。上記Ruby on RailsのAction Packには、パラメータ解析処理に複数の脆弱性(CVE-2013-0156)が存在する。この脆弱性が悪用されると、リモートの攻撃者によって認証が回避されたり、任意のコードが実行されたり、任意のSQLコマンドが実行されるなどの影響を受ける可能性がある。JVNでは、最新版へのアップデートや対応するパッチの適用を呼びかけている。なお、「XMLの解析処理を無効にする」「XMLの解析処理において、YAMLおよびSymbolのサポートを無効にする」「YAMLの解析処理を無効にする」といったことで、本脆弱性の影響を軽減することが可能としている。