トレンドマイクロは29日、トレンドラボ(TrendLabs)が、Windows 8向け「キージェネレータ」(ライセンスキー生成ツール)アプリケーションを入手したことと、あわせてその解析結果を発表した。「キージェネレータ」は、有償ソフトの海賊版コピーを使うため、シリアル番号を生成するものだ。 トレンドラボではアプリパッケージとして2つの検体を入手。これらのアプリケーションは、「http://●●●en2eqqh2.cloudfront.net」から配布されていたもので、解析した結果、これらは、「ADW_SOLIMBA」「JOKE_ARCHSMS」と呼ばれる不正なアプリケーションであることが確認された。 「ADW_SOLIMBA」が実行されると、偽のメッセージが表示される。ここで「OK」をクリックするとWebブラウザからWindows 8をダウンロードするよう、ユーザーに促す。一方、「JOKE_ARCHSMS」は、Windows 8を有効にする「アクティベータ」を装っており、特定の番号へSMSメッセージを送信するとWindows 8を起動できるとユーザーに思わせるという。さらに、「JOKE_ARCHSMS」は他のWebサイトへアクセスし、クリック詐欺を働くという。 画面を見ると、いずれもロシア産のようだ。トレンドマイクロでは、これらの不正プログラムの背後に潜む人物は、Windows 8の人気やこのソフトウェアを試してみたいというユーザーの強い関心に乗じることを期待していると指摘。信用あるWebサイトからダウンロードするように心がけることと、それ以上に、正規のプログラムを購入することを第一に推奨している。