Apple Quicktime の 3GPP コンポーネントに起因するバッファオーバーフローの脆弱性(Scan Tech Report) | ScanNetSecurity[国内最大級のサイバーセキュリティ専門ポータルサイト]
2017.09.23(土)

Apple Quicktime の 3GPP コンポーネントに起因するバッファオーバーフローの脆弱性(Scan Tech Report)

脆弱性と脅威 エクスプロイト

1.概要
Apple Quicktime の 3GPP コンポーネントにバッファオーバーフローを引き起こしてしまう脆弱性が報告されました。
ユーザが Quicktime で悪質な TeXML ファイルを閲覧した場合、リモートの第三者によってシステム上で不正な操作が実行される可能性があります。
脆弱性を悪用された場合の影響度が高いため、Windows プラットフォームで 影響を受けるバージョンの QuickTime を利用するユーザは可能な限り以下の対策を実施することを推奨します。


2.深刻度(CVSS)
9.3
http://nvd.nist.gov/cvss.cfm?version=2&name=CVE-2012-3752&vector=%28AV%3AN/AC%3AM/Au%3AN/C%3AC/I%3AC/A%3AC%29


3.影響を受けるソフトウェア ※
Apple QuickTime 7.7.2 以前

※Windows プラットフォームの QuickTime のみ脆弱性の影響を受けます。


4.解説
Apple Quicktime では、ムービー内で字幕やキャプションなどを表示させることが可能な XML ベースの TeXML をサポートしており、3GPP ファイルなどのテキストトラックとして利用されます。

Quicktime の 3GPP コンポーネント (QuickTime3GPP.qtx) には、この TeXML データに含まれる style 要素の font-table 属性の取り扱いに不備があります。
このため、当該属性値に大量の文字列を指定した TeXML データを含む不正な 3GPP ファイルを処理した場合に、スタックオーバーフローが発生する脆弱性が存在します。

この脆弱性を利用することでリモートの攻撃者は、Quicktime を実行するユーザの権限で任意のコード実行が可能となります。

なお、iTunes 10.4.1.10 以前では、QuickTime を iTunes のコンポーネントとしてシステムにインストールするため、当該バージョンの iTunes を利用する環境でも、この脆弱性の影響を受ける可能性があります。


5.対策
以下の Web サイトより Apple QuickTime 7.7.3 以降を入手しアップデートすることで、この脆弱性を解消することが可能です。

Apple QuickTime 7.7.3:
http://www.apple.com/quicktime/download/

また、QuickTime 7.7.3 では、他にも PICT/Targa ファイルなどの処理に起因して、任意のコード実行が可能な多数の脆弱性も解消されています。
詳細については、関連情報の Apple が提供するセキュリティアドバイザリを参照下さい。


6.ソースコード
(Web非公開)

(執筆:株式会社ラック サイバー脅威分析センター

※Web非公開該当コンテンツ閲覧をご希望の方はScan Tech Reportにご登録(有料)下さい。

Scan Tech Report
http://scan.netsecurity.ne.jp/archives/51916302.html

《吉澤 亨史》

関連記事

Scan PREMIUM 会員限定

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定特集をもっと見る

Scan BASIC 会員限定記事

もっと見る

Scan BASIC 会員限定記事特集をもっと見る

[Web小説] サイバー探偵 工藤伸治の事件簿サーガ (シーズン 1~6 第1話)

もっと見る

[Web小説] サイバー探偵 工藤伸治の事件簿サーガ (シーズン 1~6 第1話)特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

脆弱性と脅威 カテゴリの人気記事 MONTHLY ランキング

  1. Wi-Fiルータを攻撃し、Androidユーザを感染させるトロイの木馬を発見(カスペルスキー)

    Wi-Fiルータを攻撃し、Androidユーザを感染させるトロイの木馬を発見(カスペルスキー)

  2. 自動車ハッキングのリスク 本当のところ - 名古屋大学 高田教授に聞く

    自動車ハッキングのリスク 本当のところ - 名古屋大学 高田教授に聞く

  3. Apache Struts 2 において REST プラグインの実装不備により任意のコードが実行されてしまう脆弱性(Scan Tech Report)

    Apache Struts 2 において REST プラグインの実装不備により任意のコードが実行されてしまう脆弱性(Scan Tech Report)

  4. Git における値検証不備を悪用して任意のコードが実行可能となる脆弱性(Scan Tech Report)

  5. 富士ゼロックスが提供する複数の製品に任意コード実行の脆弱性(JVN)

  6. 「WannaCry」や「Mirai」の亜種や別種によるアクセスが増加(警察庁)

  7. Windows OS における SMB プロトコルの実装を悪用してサービス不能攻撃が可能となる問題 - SMBLoris(Scan Tech Report)

  8. 幅広い環境が影響を受けるBluetoothの脆弱性「BlueBorne」に注意喚起(JPCERT/CC)

  9. NTT西日本の「フレッツ接続ツール」に任意コード実行の脆弱性(JVN)

  10. Microsoft Windows の GDI に Palette オブジェクトにおける整数オーバーフローにより管理者権限で任意のコードが実行可能となる脆弱性(Scan Tech Report)

全カテゴリランキング

特集

★★Scan PREMIUM 会員限定コンテンツにフルアクセスが可能となります★★
<b>★★Scan PREMIUM 会員限定コンテンツにフルアクセスが可能となります★★</b>

経営課題としてサイバーセキュリティに取り組む情報システム部門や、研究・開発・経営企画に携わる方へ向けた、創刊19年のセキュリティ情報サービス Scan PREMIUM を、貴社の事業リスク低減のためにご活用ください。

×