1.概要GIMP の FITS プラグインに Null ポインタデリファレンスが発生する脆弱性が報告されました。ユーザが GIMP で悪質な FITS ファイルを閲覧した場合、リモートの第三者によって GIMP を不正に停止される可能性があります。影響を受けるバージョンの GIMP を利用する環境では、重大な影響を受ける可能性があるため、対象のユーザは可能な限り以下に記載する対策を実施することを推奨します。2.深刻度(CVSS)4.3http://nvd.nist.gov/cvss.cfm?version=2&name=CVE-2012-3236&vector=%28AV%3AN/AC%3AM/Au%3AN/C%3AN/I%3AN/A%3AP%293.影響を受けるソフトウェア ※GIMP 2.6.12 以前GIMP 2.8.0※影響を受けるバージョンの GIMP が含まれる、Linux ディストリビューションにおいても、この脆弱性の影響を受ける可能性があります。4.解説GIMP(GNU Image Manipulation Program)は、オープンソースで開発されている多彩な機能を備えたフリーの画像編集ソフトウェアであり、天文分野で使うことを目的として開発された FITS (Flexible Image Transport System ファイルをサポートしています。GIMP の FITS プラグインには、fits_decode_header() 関数 (plug-ins/file-fits/fits-io.c) における Extension ヘッダ (XTENSION) のデコード処理に不備があるため、XTENSION に過度に長い文字列を指定した不正な FITS ファイルを処理した場合に、Null ポインタデリファレンスが発生する脆弱性が存在します。この脆弱性を利用することで、リモートの攻撃者は、FITS プラグインをクラッシュさせ、結果として GIMP をサービス不能状態にする可能性があります。5.対策以下の Web サイトより GIMP 2.8.2 以降を入手しアップデートすることで、この脆弱性を解消することが可能です。※なお、GIMP 2.8.1 においても、この脆弱性が解消されていますが、当該バージョンは、正式リリース外のバージョンとなっているため、正式なリリース版として入手することはできません。GIMP 2.8.2:http://www.gimp.org/downloads/6.ソースコード(Web非公開)(執筆:株式会社ラック サイバー脅威分析センター)※Web非公開該当コンテンツ閲覧をご希望の方はScan Tech Reportにご登録(有料)下さい。Scan Tech Reporthttp://scan.netsecurity.ne.jp/archives/51916302.html
Trend Micro Control Manager のアドホッククエリモジュールに起因する SQL インジェクションの脆弱性(Scan Tech Report)2012.10.24 Wed 8:00