1.概要IrfanView の JPEG 2000 プラグインにバッファオーバーフローを引き起こしてしまう脆弱性が報告されました。ユーザが IrfanView で悪質な JP2 ファイルを閲覧した場合、リモートの第三者によってシステム上で不正な操作が実行される可能性があります。影響を受けるバージョンの IrfanView PlugIns を利用する環境では、重大な影響を受ける可能性があるため、対象のユーザは可能な限り以下に記載する対策を実施することを推奨します。2.深刻度(CVSS)6.8http://nvd.nist.gov/cvss.cfm?version=2&name=CVE-2012-0897&vector=%28AV%3AN/AC%3AM/Au%3AN/C%3AP/I%3AP/A%3AP%293.影響を受けるソフトウェア ※IrfanView PlugIns 4.32 以前4.解説IrfanView は、複数のプラグイン (IrfanView PlugIns) を利用して幅広い画像フォーマットや音声形式に対応可能なマルチメディアビューアです。プラグインの 1 つである JPEG 2000 プラグイン (JPEG2000.dll) を利用することで、JPEG 2000 形式の画像 (JP2) ファイルを処理することが可能となります。この IrfanView PlugIns の JPEG2000.dll には、IrfanView を介して JP2 ファイルを処理する際の Quantization Default (QCD) マーカセグメントの取り扱いに不備があります。このため、IrfanView で QCD マーカセグメントに不正なデータを指定した JP2 ファイルを処理した場合に、スタックオーバーフローが発生する脆弱性が存在します。この脆弱性を利用することで、リモートの攻撃者は IrfanView を実行するユーザの権限で任意のコード実行が可能となります。なお、IrfanView で JPEG2000.dll を利用する環境のみが、この脆弱性の影響を受けます。既定では、IrfanView に当該プラグインは同梱されていません。5.対策以下の Web サイトより、IrfanView PlugIns 4.33 以降の JPEG2000.dll にアップデートすることで、この脆弱性を解消することが可能です。IrfanView PlugIns:http://www.irfanview.com/main_download_engl.htm6.ソースコード(Web非公開)(執筆:株式会社ラック サイバー脅威分析センター)※Web非公開該当コンテンツ閲覧をご希望の方はScan Tech Reportにご登録(有料)下さい。Scan Tech Reporthttp://scan.netsecurity.ne.jp/archives/51916302.html
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