Mozilla Japanは28日、WebブラウザFirefoxの最新版「Firefox 15」(15.0)を公開した。Windows、Mac、Linux版が更新されている。 「Firefox 15」では、メモリ管理が改善され、特に一部アドオンを使用したり長時間ブラウジングを続けたときのメモリ使用量が大幅に削減された。これにより、タブを閉じてもメモリが解放されなかった問題が解決したとのこと。 Web開発者向けには、JavaScriptデバッガ、レスポンシブデザインビュー、レイアウトビューといった新しい開発者ツールが追加された。JavaScriptデバッガではブレークポイントや例外で停止し、関数呼び出しスタック、関数スコープやグローバルスコープの変数などを確認や書き換えしながらステップ実行するといった、基本的なJavaScriptデバッグ機能が実装されている。レスポンシブデザインビューでは、マルチデバイス対応のサイトを作る際にさまざまな画面サイズでの表示を簡単に確認できる。レイアウトビューは要素のCSSボックスサイズ(width x height, margin, border, padding)をグラフィカルに表示するビューが利用できる。 なお実装予定だったIncremental GCは、問題が見つかりFirefox 15では無効となった。またデフォルトでは無効となっているが、PDFを直接描画できる機能、設定画面をタブ内に表示する機能が搭載されている。 またAndroid版Firefoxもアップデートされ、タブレット版としても利用可能になった。標準ブラウザからブックマークと履歴をインポートできるようになった他、ページ内検索やページ中のテキストコピーに再対応したり、タブの操作性が改善された。 あわせてThunderbirdの最新版も公開、メニューとツールバーのデザインが一新された。またリアルタイムチャット機能が追加され、Facebook、Gtalk、IRC、TwitterおよびXMPPネットワークに対応した。これにより、Thunderbird内で過去のチャット会話と受信メールの両方を簡単に検索できる。またFirefoxで実装されている「Do Not Track (追跡拒否)」機能が、ThunderbirdのWeb検索でも利用可能となった。
Firefoxの「New Tab」機能がユーザーのセキュアな情報を暴露:修正予定〜不吉なバージョン13は望ましくないとMozillaが認める(The Register)2012.7.3 Tue 8:30