トレンドマイクロ株式会社は8月28日、「Android端末を狙う不正プログラムの2012年上半期トップ10」をブログで発表した。同社は2012年第1四半期に、約5,000個の不正なアプリに検出対応しているが、この数値は2012年1月時点の予想のほぼ2倍となっている。第2四半期になってもその状況は悪化し続け、さらに 19,000個の不正なアプリに検出対応した。これまでの累計数は、今年初めに予想した11,000個を大幅に上回る約25,000個となっている。同社が2010年8月から2012年6月末日までに検出対応した検体をファミリ別に分類したトップ10は以下の通り。このトップ10ファミリで全体の58%を占めており、機能別でみると約半分が「プレミアムサービス」を悪用する機能、20%が情報収集機能、18%が強引に広告を表示するアドウェア機能を備えていた。同社ではこれらの傾向から、サイバー犯罪者は無自覚なユーザから金銭を得るために、絶えず自身の「製品」を向上させ続けているとしている。1位:FAKE(「プレミアムサービス」の悪用)2位:ADWAIRPUSH(アドウェア)3位:BOXER(「プレミアムサービス」の悪用)4位:DROIDKUNGFU(情報収集、クリック詐欺、不正ダウンローダ、ルート権限取得)5位:PLANKTON(情報収集)6位:JIFAKE(「プレミアムサービス」の悪用)7位:GEINIMI(情報収集、不正ダウンローダ、GPS情報収集)8位:SMSAGENT(「プレミアムサービス」の悪用)9位:KMIN(情報収集)10位:TROJSMS(「プレミアムサービス」の悪用)