EMCジャパン株式会社 RSA事業本部は4月26日、フィッシングやオンライン犯罪関連ニュース「Monthly AFCC NEWS Vol.57」を発行した。本ニュースは、RSAが提供するフィッシングサイト閉鎖サービス「RSA FraudAction」の中核であるAFCC(Anti-Fraud Command Center:不正対策指令センター)がまとめたもの。本号ではトピックとして「サイバー犯罪ビジネスに転機をもたらすZeus系Citadel Trojan~徹底した“顧客”サポートで存在感増すCitadelの開発サポートチーム~」を取り上げている。Zeus Ver.2.0の発展系であるCitadelの最大の特徴は「サポートコミュニティに対する約束」であり、地下市場であるにもかかわらず通常の法人向けビジネスにおけるプロフェッショナルサービスのような「整備されたカスタマーサービス」の存在をRSAにおいても確認しているという。3月のフィッシング攻撃総数は、19,141件と1月からの減少傾向が継続しており、前月比で9%減少した。ただし、昨年も同時期に減少傾向が続いた後に大きく増加しているため、油断は禁物としている。3月にフィッシング攻撃を受けたブランド数は、2月の281件から8%増加の303件であった。日本でホストされたフィッシングサイト数は10件と、2月の263件から大幅に減少した。