セントジョン救急車サービスをサポートしている通信ネットワークが、無名のマルウェアにより妨害された。この問題により、モバイルデータサービスおよび呼び出しサービスがもっとも影響を受けており、ある種の回線食いワームがシステムに過剰に負荷を掛けたことを示唆している。配車スタッフは通常、オンボード・モバイル・データ端末から救急隊員に出動情報を送信するのだが、マルウェアが原因で、彼らは救急ステーションもしくは救急隊員の携帯電話に電話をかけざるを得なかった。
「アンチウイルス・ソフトウェアはシステムの保護は行いましたが、ウイルスが原因で、いくつかのシステムサービス、主として呼び出しおよび無線関連のサービスに影響が出たのです」と、セントジョン救急サービスの通信オペレーション担当マネージャーAlan GoudgeはThe Waikato Timesに語った。「ウイルスが検出されると、ただちにバックアップシステムに引き継がれ、作業負荷は手動で管理されました。」
セント・ジョン救急車ネットワークは、ニュージーランド全域の救急サービスの90パーセントを処理している。この問題で影響を受けた緊急出動命令があったのか、あるいは応答時間にどのような影響があったのかは不明だ。
この攻撃は先週の水曜に起き、数時間で食い止められたが、同サービスを標的として…
※本記事は有料版に全文を掲載します
© The Register.
(翻訳:中野恵美子)
略歴:翻訳者・ライター