株式会社Doctor Web Pacific(Dr.WEB)は11月11日、同社の調査によってVKontakteユーザを狙う詐欺が確認されたと発表した。この詐欺は、ICQの利用者が被害を受けたときの仕組みと同じく、被害者に対して友人リストにいる人物からだと思わせる、認証が必要な投票を要求するメッセージを送信するというソーシャルエンジニアリング手法であることが判明した。今回の「投票を悪用する詐欺」は友人に見せかけたもので、表示されたリンクをクリックすると、ユーザには選ばれた候補者の写真が表示され、「Like」をクリックすることで実際に投票できるWebページへ飛ばされる。この後、票を投じるためにサイトに入る必要があるが、サイトに登録や許可を行うようなプロセスはなく、Twitter、Facebook、Vkontakteのようなソーシャルネットワークの、いわゆる「インテグレーション」という特別な仕組みによりアクセスができるようになっている。ユーザがログイン情報を入力すると、その情報が犯罪者に渡ってしまう。