米CA TechnologiesとPonemon Instituteは、クラウドのセキュリティに関する意識調査「Security of Cloud Computing Providers」の結果をまとめ、発表した。本調査は、プライバシー、データ保護、情報セキュリティポリシーに特化した独立系調査会社であるPonemon Instituteが米国のクラウドサービス・プロバイダ103社と欧州6か国の24社の合計127社に対して実施したもの。クラウドのセキュリティに関して、クラウドプロバイダとユーザは異なる認識を持っていることが明らかになったという。調査結果によると、クラウドプロバイダはコスト効率と導入までのスピードに重点を置いており、これはクラウドコンピューティングへの移行を考慮する際の動機と同じであった。クラウドプロバイダの79%が、セキュリティや制御関連にITリソースの10%またはそれ以下しか割り当てておらず、「セキュリティが最優先だと思うか」という質問に対して「非常にそう思う」「そう思う」と答えたのが全回答者の半分以下であった結果と呼応している。また、クラウドプロバイダの69%が「セキュリティは主にクラウドユーザの責任である」と考えているのと対照的に、クラウドユーザ側でそのように考えているのは35%であった。(吉澤亨史)http://www.ca.com/jp/news/Press-Releases/apac/2011/jp-20110516-security-ponemon.aspx