独立行政法人 情報処理推進機構セキュリティセンター(IPA/ISEC)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は3月16日、MITが提供するKerberos認証を行うためのソフトウェア「MIT Kerberos 5」にdouble freeの脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。現在、修正パッチのみが公開されている。krb5-1.7 およびそれ以降に同梱されている「Key Distribution Center(KDC)」には、double freeの脆弱性が存在する。なお、Public Key Cryptography for Initial Authentication(PKINIT)機能が有効の場合のみ、本脆弱性の影響を受ける。この問題が悪用されると、リモートの攻撃者によってKDC daemonをクラッシュされたり、任意のコードを実行される可能性がある。JVNでは、本脆弱性を修正した「krb5-1.7 系」「krb5-1.8 系」「krb5-1.9 系」の製品が公開されるまでの間、MITが提供するパッチを適用するよう呼びかけている。(吉澤亨史)http://jvn.jp/cert/JVNVU943220/