警察庁は9月2日、「平成22年上半期のサイバー犯罪の検挙状況等について」を発表した。これによると、平成22年上半期のサイバー犯罪の検挙件数は2,585件で、前年同期比マイナス1,285件、マイナス33.2%と減少している。このうち不正アクセス禁止法違反は85件で、前年同期比マイナス1,880件、マイナス95.7%となっている。減少の要因は、前年同期に犯行グループ(15人)による組織的なオークション詐欺事件における不正アクセス禁止法違反が1,813件にも及んだこととしている。これに対し、コンピュータまたは電磁的記録を対象とした犯罪は56件(前年同期比+9件、+19.1%)、ネットワーク利用犯罪は2,444件(前年同期比+586件、+31.5%)と軒並み増加した。特にネットワーク利用詐欺、インターネットオークション利用詐欺、わいせつ物頒布等及び児童ポルノ事犯が前年同期比150件以上に増加している。また、平成22年上半期に都道府県警察の相談窓口で受理したサイバー犯罪等に関する相談件数は37,181件と前年同期比で6千件以上減少しているが、迷惑メールに関する相談は4,364件と前年同期比で1,021件の増加となっている。http://www.npa.go.jp/cyber/statics/h22/pdf01-1.pdf