メッセージラボ ジャパン株式会社は3月11日、メッセージラボ インテリジェンス月次報告書「2008 年2月号」の結果を発表した。スパムの分析によると、全スパム中4.6%の発信元がWebメール・サービスであり、Gmail発のスパムの割合が1月の1.3%から倍増して2.6%になったことが明らかになった。Gmailを発信元とするスパムは、主としてアダルト関連のWebサイトを宣伝する内容となっている。Webメール・サービスに最も悪用されているのはYahoo!メールで、全Webメール・スパムの88.7%を占めた。 スパマーが使用する自動サインアップ・ツールを無効にするメカニズムであるCAPTCHAを、コンピューターの使用によって機能しなくさせる方法が進んでおり、Yahoo!メールとHotmailのCAPTCHAが初めて破られたのは2007年7月だったが、2008年2月になってGmailからのスパムが増加したことは、GoogleのCAPTCHAも破られた可能性を示唆しているという。また、ターゲット型トロイの木馬の攻撃が1日約30件に増加した。これは、2007年末から200%程度の増加となる。これらの攻撃は、1回にごく限られた相手をターゲットにするため、セキュリティ業界のレーダーには捕捉されにくくなっている。メッセージラボ ジャパンhttp://jp.messagelabs.com/