米国の名門大学、ハーバード大学のウェブサイトの1つがハッキングされたようで、サイトの内容がBitTorrentのネットワークで見つかった。内容というのは、圧縮化処理を行った125MBのファイルで、ハーバードの教養学部大学院(Graduate School of Arts and Science)のデータベースだ。BitTorrentのP2Pファイル共有ネットワークでダウンロードできるようになっていた。提供されていたネットワークは音楽や動画、ゲーム、ソフトウェアなどをダウンロードできる『The Pirate Bay』だ。事件を報じた『PC World』の記事によれば、提供されていたファイルはサイトのバックアップだと、トレントに添付されたメモは説明しているようだ。中には連絡先のファイルと、オープンソースのコンテンツ管理システム、Joomlaに関連付けしたファイルが含まれている。また、提供者は、ハッキングで奪ったファイルを共有化することで、ハーバードのサーバーが安全でないことを示すのが、今回の目的だったと述べている。さらに、サイトのシステム管理者のユーザ名、パスワードに関する情報も明らかにしている。"Stupid people(馬鹿)"という言葉を用いて、セキュアなパスワードを使っていなかったことを攻撃している。サイトから盗んだと見られているファイルが見つかったのは2月18日。やはり18日付の『PC World』の記事も、教養学部大学院のウェブサイトwww.gsas.harvard.eduは掲載当日、オフラインだったとしているが、19日現在もオフラインのままだ…【執筆:バンクーバー新報 西川桂子】──※ この記事は Scan購読会員向け記事をダイジェスト掲載しました購読会員登録案内 http://www.ns-research.jp/cgi-bin/ct/p.cgi?w02_ssw