米国のシークレットサービスが6月25日、サイバー犯罪対策イニシアチブの一環として、世界数ヵ所で逮捕を行ったと発表している。ターゲットとなったのは、さまざまな財務、ID情報などの売買をはじめとする不法な活動に関わっていた個人だ。今回、発表されたのは、Lord Kaisersose作戦とHard Drive作戦の2つの作戦に関してだ。Lord Kaisersose作戦は、マイアミ事務所が中心に行ったインターネット捜査だ。この捜査により、Lord Kaisersoseとして知られている個人を確認することができた。Lord Kaisersoseは個人情報盗難や金融・財務上の不正活動を行うインターネットサイトに関係する人物で、商業データベースを通して獲得したアクセス・デバイス番号の販売などを、インターネット上で行っていた。このLord Kaisersoseはフランス人で、2007年6月12日にシークレットサービスが提供した情報に基づき、フランス国家警察が逮捕している。その際に、複数のラップトップやPC、外付けハードドライブの他に、幾つかの不正のためのデバイスも押収したそうだ。Lord Kaisersoseが行った不正により、個人や組織が受けた損失は1400万ドルを超えるということで、インターネット犯罪の大物の逮捕とも言えよう。作戦では、Lord Kaisersose本人以外に、仲間3人も逮捕された。Hard Drive作戦は…──(この記事には続きがあります。続きはScan本誌をご覧ください) http://www.ns-research.jp/cgi-bin/ct/p.cgi?m-sc_netsec 【執筆:バンクーバー新報 西川桂子】