ウィルスやスパム対策など、コンピュータのセキュリティを提供するスペインのPanda Softwareが6月13日、インターネット上でウィルス感染を広めるために利用される有名人について、プレスリリースを発表した。知人から、レーガン大統領、ヒラリー・クリントンなど、有名人の写真を使ったe-mailが送られてきたことがある人も少なくないはず。アニメーション仕立てで、ユーモアたっぷりの内容のメールに大笑いして、また別の友人に転送。インターネットの世界でよくある話だ。しかし、有名人に関係したe-mailはウィルスが仕掛けられていることもある。最近での例では、13日に無罪判決が出たマイケル・ジャクソンが、自殺を図ったという噂に便乗したもの。タイトルが「自殺の試み」。メールには「昨晩、マイケル・ジャクソンがオランダの牧場で自殺を図った」となっていて、リンクが張られている。e-mailを受け取った市民が興味本位にクリックをすると、「ウェブサイトはアクセスが多く混み合っている」とのメッセージが表示される。これは実は、ウィルスをダウンロードしているもので、トロイの木馬型ウィルスに感染してしまうというものだった。マイケル・ジャクソンを利用した例は2004年10月にも見られた。このように、ウィルス頒布で最もよく利用されるのが、Panda Software の研究機関、PandaLabsの調べによるとブリトニー・スピアーズだ。多くはブリトニーの「面白い」写真を見ることができるといったe-mailで、やはりリンクが張られている。【執筆:バンクーバー新報 西川桂子】──(この記事には続きがあります。続きはScan本誌をご覧ください)http://www.ns-research.jp/cgi-bin/ct/p.cgi?m-sc_netsec