概要: イスラエルの警察がイスラエル北部の都市Nahariyaに住む15歳と16歳の学生4人を逮捕。この少年達がGoner.Aワームの作成・拡散の罪を認めた。Goner.Aは12月4日に蔓延し、24時間以内に少なくとも100,000台のコンピュータが感染した。(2001年12月5日 ID#106434) 4人の少年の内、1名がワームの作成、残り3名が拡散を担当した。動機については、他のハッカーグループとどちらが先にネットワークを乗っ取れるか競い合っていたと現段階で報告されている。イスラエルの法律では、この4人の少年に対しては3年から5年の実刑判決が言い渡される可能性がある。 情報ソース: Associated Press 2001年12月8日 http://ap.tbo.com/ap/breaking/MGAKWY2ZZUC.htmlHa'arretz 2001年12月9日http://www.haaretzdaily.com/hasen/pages/ShArt.jhtml?itemNo=103698&contrassID=1&subContrassID=0&sbSubContrassID=0MessageLabs 2001年12月9日http://www.messagelabs.com/viruseye/threatlist.asp分析: (iDEFENSE米国) 少年が有罪判決を受けるか否かは注目すべき点である。警察の発表によると実際に感染したコンピュータは約400台だが、電子メール拡散型であるこのワームは少なくとも数千台のコンピュータに送られていた。 最近のワーム作成者の逮捕事件例では犯人が150時間の社会福祉業務を課せられる事で許された。 (2001年10月16日 ID#105894)。 20歳のオランダ人Jan de Wit(イアン デ ヴィット)は2001年2月にAnnaKournikovaワームを制作・拡散させた罪を認め逮捕された。しかし、FBI当局は著名はテニス選手の名前を使用したワームによる被害状況を完全に把握する事は出来なかった。最終的にFBIは$166,000の被害額しか立件できなかった。 今回の事件に関して米国の関係当局が関与するかどうかについては今の所不明である。専門家の中にはGoner.Aの被害は企業よりむしろ個人ユーザーであったと指摘する声もある。殆どの企業は、ファイアウォールなどにGoner.Aで使用されている拡張子".scr"のフィルターをかけたため、被害はすくなかった。Goner.Aは米国には大きな衝撃を与えたが、ドイツ、イギルス、フランスなどの欧州国は感染があまりなかった。Goner.Aは、少なくともアジアの数ヶ国を含む93の国々に蔓延した。 (詳しくはScan Daily EXpress本誌をご覧下さい) http://vagabond.co.jp/vv/m-sdex.htm※この情報はiDEFENSE社( http://www.idefense.co.jp/ )より提供いただいております。情報の内容は以下の時点におけるものです【19:18 GMT、12、09、2001】