米国医師会(AMA)はインターネット・セキュリティベンダーVeriSign社と提携し、AMAの『Internet ID』サービスを向上させる予定であることを発表した。AMAによると、『Internet ID』は医師が米国内でインターネットを使って安全な通信や医療情報の伝送を行うために構築されたサービスで、2000年11月に開始された。同サービスは、VeriSign社が最近発表した次世代の信託サービスに基づく認証システムを採用する予定で、実用化は今年の7月頃になる見通しだ。 AMAとVeriSign社は医師に対し、電子処方箋や患者のカルテなどウェブベースのアプリケーションを使う際は、セキュリティを強化するために『Internet ID』の利用を推奨している。また、同サービスはローミング機能をサポートしているので、医師はどこにいても仕事ができるようになる。VeriSign社によると、同社の管理信託サービスは医療関連企業および医療市場をサポートするアプリケーション・メーカーを支援する目的で設計された。さらに、患者が自分の医療情報を入手する権利や、患者がこれまでに自分の情報を入手した第三者について知る権利を規定した法律Health Insurance Portability and Accountability Actに準拠しているという。