1 件目は、奈良市 道路維持課 主務の技術職員(35歳)が、少なくとも計 31 回にわたって人事課などの職員になりすまし、人事データやメールのやり取りなどを閲覧する不正アクセス行為を行ったことへの処分だ。本連載でも何度もくり返し取り上げているが、やはり同僚の人事情報というのは、停職処分を喰らってでも覗きたい抗いがたい魅力があるものなのだろう。
Active Directory への攻撃防止を専門とする Semperis でインシデント対応部門を率いるウィックマン氏は、以前、プロのランサムウェア交渉人として仕事をしていた。そして、データをロックするマルウェアに感染した企業の幹部に脅迫者が電話をかけてくるのを目撃していた。「それは家族に対する脅迫でした。家族のインターネットの閲覧履歴や、自宅での行動などに関するものでした」とウィックマン氏は語る。「攻撃者は幹部の住居、幹部の家族の居場所、そして幹部の子供たちが通う学校を知っています」
2025 年 6 月に、Microsoft Windows における管理者権限での遠隔からの任意のコード実行につながる脆弱性の情報が公開されています。デフォルトの設定では、ドメインコントローラを除き、Active Directory ドメインに参加しているすべての端末への侵入が可能となる脆弱性であるため、間接的にドメインコントローラの制圧が可能となる可能性が高い脆弱性で、Active Directory 史上最も注目度が高い脆弱性と言えます。
NATO の CCDCOE が発表した報告書によると、世界貿易の約 8 割を担う主要な海上港湾インフラでは、ロシアやイラン、中国など APT グループやランサムウェアを悪用するサイバー犯罪集団、ハクティビストによる DDoS といった多様なサイバー脅威が確認されているといいます。こうした攻撃は、従来は独立していたアクセス制御システムや船舶交通管理システムといった運用技術(OT)が IT ネットワークと接続されたことで、古い制御機器にも深刻な脆弱性を生じさせたことが背景にあると指摘しています。
The Com は、主に英語圏の犯罪者で構成され、ゆるく結びついた集団であり、メンバーは世界中にいる。メンバーの多くは未成年で、主にティーンエイジャーの男子である。サブセットである IRL Com のメンバーは、「通常、共通の興味、イデオロギー、または目標を持ち、協力している。ミッションを達成するため、必要に応じて他者をグループに加えたり分裂したりする」と FBI は指摘する。