旭化成株式会社は9月17日、元従業員の逮捕について発表した。
これは同社の元従業員が、在職中に入手した同社の潜在性硬化剤に関わる機密情報を不正に持ち出し、第三者である中国の山東聖泉新材料股份有限公司(山東聖泉)へ流出させたとして、不正競争防止法違反の容疑で愛知県警に逮捕されたというもの。
同社が調査・確認した限り、今回流出した機密情報に取引先から預かった技術資料や個人情報等は含まれていない。
なお同社では、警察による捜査が行われているため、本件に関する詳細の公表は控えるという。
同社グループは、情報管理におけるコンプライアンスを徹底することが不可欠であると考え、かねてより未然防止と従業員の教育に努めていたとし、元従業員が機密情報を不正に持ち出し、流出させたとして逮捕されたことは極めて遺憾であるとしている。
同社では再発防止策として、下記の追加施策を順次実施する。
1.機密情報管理の再強化
グループ全体における技術流出防止対策体制の強化
機密情報の特定・区分とその管理方法の明確化・徹底による管理強化
新たなITツール導入による情報管理の厳格化
機密情報へのアクセス権限の見直し
2.退職予定者に関する情報管理ポリシーの厳格化(誓約書、貸与PCの管理の強化等)
3.全役員と全従業員向けの機密情報管理に関する研修の徹底
同社では今後、同社の機密情報を保護すべく、当該元従業員と山東聖泉に対し、当該情報の利用停止と廃棄等を目的とした民事訴訟を提起する予定。
また同社では、今後も流出した機密情報の不正利用の有無を継続的に調査し、確認された場合には、不正利用者に対し同様に厳正に対処するとのこと。




