複数の Apache 製品にサービス運用妨害(DoS)の脆弱性 | ScanNetSecurity
2025.07.11(金)
このロゴが表示されている
理由は何ですか

複数の Apache 製品にサービス運用妨害(DoS)の脆弱性

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は6月26日、複数のApache製品におけるサービス運用妨害(DoS)の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。

脆弱性と脅威

 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は6月26日、複数のApache製品におけるサービス運用妨害(DoS)の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。NTTデータグループ TERASOLUNA Framework セキュリティチームが報告を行っている。影響を受けるシステムは以下の通り。

・CVE-2025-48976
Apache Commons FileUpload 1.0から1.6より前
Apache Commons FileUpload 2.0.0-M1から2.0.0-M4より前

・CVE-2025-48988
※TomcatはCommons FileUploadのフォークを含むため、下記のバージョンではCVE-2025-48976の影響も受ける。
Apache Tomcat 11.0.0-M1から11.0.7まで
Apache Tomcat 10.1.0-M1から10.1.41まで
Apache Tomcat 9.0.0.M1から9.0.105まで

 The Apache Software Foundationが提供する複数のApache製品には、制限または調整なしのリソースの割り当て(CVE-2025-48976、CVE-2025-48988)の脆弱性が存在する。

 想定される影響としては、制限が不十分なマルチパートヘッダーへのリソースの割り当てによってサービス運用妨害(DoS)状態となる(CVE-2025-48976)、制限あるいは調整のないリソースの割り当てによってサービス運用妨害(DoS)状態となる(CVE-2025-48988)といった影響を受ける可能性がある。

 JVNでは、開発者が提供する情報をもとに下記のバージョンへアップデートするよう呼びかけている。

・CVE-2025-48976
Apache Commons FileUpload 1.6およびそれ以降
Apache Commons FileUpload 2.0.0-M4およびそれ以降

・CVE-2025-48988
Apache Tomcat 11.0.8およびそれ以降
Apache Tomcat 10.1.42およびそれ以降
Apache Tomcat 9.0.106およびそれ以降

《ScanNetSecurity》

関連記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 永世名誉編集長 りく)

×