はたけなか製麺株式会社は3月17日、同社が運営する「はたけなかオンラインショップ」への不正アクセスによる個人情報漏えいについて発表した。
これは2024年7月17日に、宮城県警から「はたけなかオンラインショップ」サイト内のプログラムの一部が不正に改ざんされていること、会員登録された顧客の個人情報の漏えい懸念がある旨の連絡があり、同県警の指示に従い当該サイトを停止し、不正プログラムを除去した上で7月19日に再開したが、8月22日に再度当該サイトを停止したうえで、第三者機関による調査を開始したところ、当該サイトのシステムの一部の脆弱性をついたことによる第三者の不正アクセスでペイメントアプリケーションの改ざんが行われたことが原因で、顧客のカード情報が漏えいし、一部顧客のカード情報が不正利用された可能性があること、顧客が入力した個人情報が漏えいした可能性があることを9月19日に完了した調査結果で確認したというもの。
同社では以前より、緊急または重大な脆弱性を認める箇所はないと認識していたが、今回の件を受け、一部システムに脆弱性があったことが判明したという。
漏えいした可能性があるのは、2021年4月20日から2024年8月22日の期間中に「はたけなかオンラインショップ」でクレジットカード決済を利用した顧客824名のカード情報(名義、番号、有効期限、セキュリティコード)と、2020年7月1日から2024年8月22日の期間中に個人情報を入力した顧客4,142名の氏名、メールアドレス、郵便番号、住所、電話番号、会社名(任意)、性別(任意)、生年月日(任意)、FAX番号(任意)、職業(任意)、届け先の氏名、届け先の郵便番号、届け先の住所、届け先の電話番号を含む個人情報。
同社では対象者に、メールまたは書状にて個別に連絡を行う。
同社では既に、カード会社と連携し漏えいした可能性のあるカードの取引のモニタリングを継続して実施しているが、顧客に対しても、カード利用明細に身に覚えのない項目があった場合はカード会社に問い合わせるよう呼びかけている。
同社では2024年7月19日に監督官庁である個人情報保護委員会に報告を、2024年7月17日に所轄警察署に被害申告している。
同社では調査結果を踏まえてシステムのセキュリティ対策と監視体制の強化を行い、再発防止を図るとのこと。