ランサムウェアの身代金は支払ってはいけない。とされる。一義的な理由は、犯罪者や反社会勢力への資金供給となるからだ。だが本当だろうか。いまでも大規模なランサムウェア被害では、企業が身代金を払った、払わないが議論の的になることがある。
個別事案の詳細や支払いの有無は、外部からは決してわからないが、この問題についての講演が 2024 年 5 月「ESET WORLD」で行われた。スピーカーは ESET チーフセキュリティエバンジェリストの Tony Anscombe 氏。講演はサイバー保険に関するものだったが、現状この話題はどうしてもランサムウェアの身代金の話になる。