国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)は5月14日、2024年度の実践的サイバー防御演習「CYDER」の年間開催日程と同日からの受講申込み受付を発表した。
CYDERは、NICTのサイバーセキュリティ研究で得られた技術的知見と大規模計算環境を最大限に活用した体験型の実践的サイバー防御演習で、インシデント発生時の対応手順と具体的な対処について実践的に学習することで、組織としての平時の備えや被害を抑えるための組織的な対応方針等の実務に応用できる気付きや知見が得られる。
2024年度のCYDERコースは、会場で実施する「集合演習」と個人向け独習型の「オンライン演習」がある。
「集合演習」はAコース(初級)、Bコース(中級)、Cコース(準上級)があり、最大4人でチームとなり、組織のネットワーク環境を模した仮想環境で擬似的に発生させたサイバー攻撃に対し、インシデント対応手順を実践することで、マルウェア感染や情報漏えい等のインシデント対応で求められる分析・判断・報告等に必要なスキルを身に付けられる。
「オンライン演習」では、マルウェア感染や情報漏えい等のインシデント対応で前提となる知識やトレンド等が学習できる。今年度はオンライン演習「プレCYDER」の受講対象者を拡大し、重要社会基盤事業者や民間企業の方も受講可能となる。
集合演習は、全国47都道府県において合計100回程度開催予定で、国の機関や地方公共団体等に所属していない場合の受講料は77,000円から、プレCYDERは11,000円となっている。