ISC2, Inc.は4月26日、サイバーセキュリティ業界で働く女性に焦点を当てた最新の調査レポート「Women in Cybersecurity」を発表した。
同調査は、北米、ヨーロッパ、アジア、ラテンアメリカ、中東、アフリカに居住している14,865人のサイバーセキュリティ実務者を対象とした「ISC2 Cybersecurity Workforce Study」の2023年度版に参加した女性のサイバーセキュリティ実務者2,400名(全調査対象者の約17%)からの回答をまとめたもの。
同調査によると、サイバーセキュリティチームに占める女性の割合は平均23%で、「30歳未満」の回答者では26%が女性だったが、「65歳以上」の回答者で女性はわずか13%にとどまり、若手人材における多様性の増加が見て取れたとしている。
クラウドサービスや自動車、建設業界ではセキュリティチームに占める女性の割合が28%と最も高かったが、軍事と公益事業は最も低い20%であった。
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セキュリティチームにおける多様性の重要性を認識している女性の割合は76%で、男性の63%よりも高く、78%の女性がチームの成功にはインクルーシブな環境が不可欠だと感じていることが明らかになった。
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サイバーセキュリティ業界の労働力に関する調査の回答者の11%は、自身のセキュリティチームに女性がいないと回答しており、男性回答者の21%が自身のセキュリティチームに占める女性の割合を把握していなかったが、同様の回答をした女性は13%であった。
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女性の平均給与は10万9,609ドルであるのに対し、男性は11万5,003ドルと、およそ5,400ドル(2024年5月8日レートで83万8,984円)の差があることが判明した。また、29%の女性が職場で差別を感じていると回答したのに対し、男性は19%であった。