SMTP のデータの終端の処理の実装に関する問題、発見者が攻撃手法を「SMTP Smuggling」と呼称 | ScanNetSecurity
2024.05.01(水)

SMTP のデータの終端の処理の実装に関する問題、発見者が攻撃手法を「SMTP Smuggling」と呼称

 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は1月17日、SMTPのデータの終端の処理の実装に関する問題について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性

 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は1月17日、SMTPのデータの終端の処理の実装に関する問題について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。

 影響を受けるシステムは、CERT/CC VU#302671のVendor Information を参照。

https://kb.cert.org/vuls/id/302671

 電子メールの送信および交換のためのプロトコル SMTP について、RFC5321およびRFC5322で定義されており、データの終端を表す文字として<CRLF>.<CRLF>と定義しているが、データの終端が<CRLF>.<CRLF>以外のメールを受信した場合に、以降のデータの扱いが実装によって異なる問題が報告されている。

 本問題を悪用する攻撃手法は発見者により「SMTP Smuggling」と呼称されている。

 本問題が悪用された場合の想定される影響としては、認証メカニズムをバイパスしてなりすましメールを送信される可能性がある。

 JVNでは、使用している電子メールサービスのベンダが提供する情報を注視し、回避策やパッチ等を適用するよう呼びかけている。

《ScanNetSecurity》

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