株式会社カウリスは8月10日、株式会社セブン銀行及び株式会社UI銀行と不正な口座の属性情報を共有し、アンチ・マネー・ローンダリングに活用する実証実験の結果を発表した。
カウリスでは、不正アクセス検知サービス「Fraud Alert」の提供を通じて、セブン銀行及びUI銀行のオンラインにおけるログインのモニタリングを支援しているが、今回はこれらのモニタリングだけでなく、警察から凍結要請があった不正な口座の属性情報(名義、生年月日、電話番号、メールアドレスなど)をセブン銀行及びUI銀行間で共有し、共有された不正な口座と同様の属性情報を持つ口座が自行にないかを調査し、アンチ・マネー・ローンダリングに活用する実証実験を2023年5月9日から2023年6月9日に行った。
約1ヶ月の実証実験における最終結果としては、セブン銀行からUI銀行に共有した属性情報うち約22%が、UI銀行からセブン銀行に共有した属性情報のうち約50%が双方に関連があることが判明した。
カウリスでは、実証実験の結果から不正口座は複数の銀行に関連していることが判明し、情報を共有することでアンチ・マネー・ローンダリングに活用できることが証明されたとしている。
カウリスでは将来的に、不正な口座の情報をリアルタイムに共有できるシステムを開発・提供するとのこと。