独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は7月11日、エレコム製無線 LAN ルーターにおける複数の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。株式会社ゼロゼロワンの早川宙也氏が報告を行っている。影響を受けるシステムは以下の通り。
・CVE-2023-37566
WRC-1167GHBK3-A v1.24 およびそれ以前のバージョン
WRC-1167FEBK-A v1.18 およびそれ以前のバージョン
・CVE-2023-37567
WRC-1167GHBK3-A v1.24 およびそれ以前のバージョン
・CVE-2023-37568
WRC-1167GHBK-S v1.03 およびそれ以前のバージョン
WRC-1167GEBK-S v1.03 およびそれ以前のバージョン
エレコム株式会社が提供する複数の無線 LAN ルーターには、下記の影響を受ける可能性がある複数の脆弱性が存在する。
・ウェブ管理画面におけるコマンドインジェクション(CVE-2023-37566、CVE-2023-37568)
→ログイン可能な第三者によって、ウェブ管理画面に対して細工されたリクエストを送信され、任意のコマンドを実行される
・ウェブ管理画面の特定ポート番号におけるコマンドインジェクション(CVE-2023-37567)
→遠隔の第三者によって、ウェブ管理画面の特定のポート番号に対して細工されたリクエストを送信され、任意のコマンドを実行される
JVNでは、開発者が提供する情報をもとに、ファームウェアを最新版へアップデートするよう呼びかけている。