独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は11月30日、エレコム製ルータにおける複数の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。株式会社ゼロゼロワンの佐藤勝彦(goroh_kun)氏と早川宙也氏が製品開発者に直接報告を行っている。影響を受けるシステムは以下の通り。WRC-1167GST2 ファームウェア v1.25およびそれ以前WRC-1167GST2A ファームウェア v1.25およびそれ以前WRC-1167GST2H ファームウェア v1.25およびそれ以前WRC-2533GS2-B ファームウェア v1.52およびそれ以前WRC-2533GS2-W ファームウェア v1.52およびそれ以前WRC-1750GS ファームウェア v1.03およびそれ以前WRC-1750GSV ファームウェア v2.11およびそれ以前WRC-1900GST ファームウェア v1.03およびそれ以前WRC-2533GST ファームウェア v1.03およびそれ以前WRC-2533GSTA ファームウェア v1.03およびそれ以前WRC-2533GST2 ファームウェア v1.25およびそれ以前WRC-2533GST2SP ファームウェア v1.25およびそれ以前WRC-2533GST2-G ファームウェア v1.25およびそれ以前EDWRC-2533GST2 ファームウェア v1.25およびそれ以前 エレコム株式会社が提供する複数のルータ製品には、CSRF対策トークンに対するアクセス制限不備(CVE-2021-20862)、OSコマンドインジェクション(CVE-2021-20863)、telnetサービスへのアクセス制限の不備(CVE-2021-20864)の脆弱性が存在する。 想定される影響は各脆弱性により異なるが、隣接するネットワーク上の第三者により当該製品で用いられているCSRFトークンを不正に取得され設定を変更させられる(CVE-2021-20862)、当該製品の管理画面にアクセス可能な第三者によってroot権限で任意のOSコマンドを実行される(CVE-2021-20863)、隣接するネットワーク上の第三者により、当該機器のtelnetサービスを有効化され、root権限で任意のOSコマンドを実行される(CVE-2021-20864)可能性がある。 JVNでは、ファームウェアを最新版にアップデートするよう呼びかけている。