メール誤送信 6 大発生原因 ~ NEC 考察 | ScanNetSecurity
2024.07.27(土)

メール誤送信 6 大発生原因 ~ NEC 考察

 日本電気株式会社(NEC)は6月30日、電子メール誤送信の発生原因と対策について同社セキュリティブログで解説している。NECサイバーセキュリティ戦略統括部セキュリティ技術センターの山田英史氏が執筆している。

調査・レポート・白書・ガイドライン

 日本電気株式会社(NEC)は6月30日、電子メール誤送信の発生原因と対策について同社セキュリティブログで解説している。NECサイバーセキュリティ戦略統括部セキュリティ技術センターの山田英史氏が執筆している。

 日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)の2021年度「個人情報の取扱いにおける事故報告集計結果」によると、個人情報漏えいの事故原因の37.0%は「メール誤送信」で最多となり、2020年度と比較し約1.5倍に増加していることからも、注意が必要な状況になっているとしている。

 同ブログではセキュリティ事故の代表例の1つであるメールの誤送信について、どうやって発生するのか、どのような防ぎ方があるのか考察している。

 同ブログでは、誤送信発生の原因について、下記の送信者の操作ミス(ヒューマンエラー)を取り上げて具体的に解説している。

1.タイプミス
宛先のメールアドレスの入力間違い

2.自動補完機能(オートコンプリート)による誤入力
自動補完機能で複数の送信先候補が表示されたことによる、誤った送信先の選択

3.類似した名前・アドレスの混同
企業や組織内で同姓同名の人がいる場合や、メールアドレスが似ている人がいる場合、誤って別の人にメールを送信してしまう

4.CC(カーボンコピー)とBCC(ブラインドカーボンコピー)の誤用
BCCに宛先を設定して非公開にするべきところ、誤ってCCに宛先を設定してしまう

5.メーリングリストの不適切な設定
メーリングリストの設定を間違え、メーリングリストに本来含めるべきではない退職済みの人や第三者を含めてしまう

6.ファイルの誤添付
添付するファイル間違いや、ファイルに送信先に関係が無い情報が含まれていることに気づかずに添付してしまう

 同ブログではメール誤送信の対策について、送信者、第三者、システムのそれぞれが操作ミスを「見つける方法」と、送信前、送信後のそれぞれで「見つけるタイミング」に分けて対策案を整理し、メール誤送信を多層的に防ぐ方法を提案している。

《ScanNetSecurity》

編集部おすすめの記事

特集

調査・レポート・白書・ガイドライン アクセスランキング

  1. 1,952 社から 9,208 件の報告 ~ 2023年度 Pマーク付与事業者の個人情報取扱いにおける事故

    1,952 社から 9,208 件の報告 ~ 2023年度 Pマーク付与事業者の個人情報取扱いにおける事故

  2. ランサムウェアの種別特定やセカンドオピニオンも ~ セキュリティ企業も頼りにできる JPCERT/CC

    ランサムウェアの種別特定やセカンドオピニオンも ~ セキュリティ企業も頼りにできる JPCERT/CC

  3. 世界中の警察官が考える現在/未来の脅威「インターポール世界犯罪動向2022」公表

    世界中の警察官が考える現在/未来の脅威「インターポール世界犯罪動向2022」公表

  4. 「シャドーアクセスとは?」CSAJ が定義と課題をまとめた日本語翻訳資料公開

  5. フィッシングサイトのドメイン「top」が最多、デジタルアーツ調査

  6. 2023 年度の情報セキュリティ市場は 1 兆 4,628 億円 9.8 %成長 ~ JNSA調査

  7. 取締役や幹部への罰金 禁固 罷免 解雇 ~ サイバー攻撃後の被処罰最多は APJ 地域

  8. 「無料求人広告」無料期間終了後 高額請求、法人間のトラブル事例

  9. Proofpoint Blog 36回「身代金を払わない結果 日本のランサムウェア感染率減少? 感染率と身代金支払率 15 ヶ国調査 2024」

アクセスランキングをもっと見る

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×