株式会社日本経済新聞社は5月18日、同社の「デジタル人材向け新卒研修」について同社公式ブログで紹介している。「デジタル人材向け新卒研修」は、同社のエンジニア職を対象にデジタル分野の講義を中心に2017年度から実施しており、2023年で7回目の開催となる。
同研修では、「配属後に必要となる基礎的な知識を身につける」「日経のデジタル系の事業へのドメイン知識に関する知識を涵養する」の2つの目的とし、各分野の基本的なコンセプトをおさえ、必要なときに自分で学べるような知識の引き出しを作ることが大切としている。
実施された技術的な内容の講義の一覧は下記の通り。
・Web API
・Web の基礎(前編・後編)
・モバイルアプリ開発
・UI/UX
・セキュリティ
・機械学習
・Atlas(データ処理基盤)の紹介とハンズオン
・GCP によるクラウド研修
・新聞基礎
・財務諸表とその見方
・CMS(コンテンツ管理システム)
・情報収集
・日経の SRE(Site Reliability Engineering)
・日経 ID 認証システムおよび認証・認可の基礎
セキュリティに関しては、4月20日に実施された同社新卒研修資料が公開されており、セキュリティ研修の目的を「セキュリティに対してポジティブに付き合える」「自身がセキュリティの当事者であることの認識」としており、「セキュリティの目的は制限や制約ではなく変革を支えるもの」とポイントを挙げている。
講義は座学とハンズオンの2回に分けて実施し、まずは座学でセキュリティの基礎を学んだ上で、後半のハンズオンでは Flatt Security のセキュリティ学習サービス「KENRO」を用い、より高度なレベルの内容に取り組んでいる。
セキュリティの講義では、「情報セキュリティの3大要素(CIA)」や直近のセキュリティ脅威をはじめ、「なぜサイバー犯罪は行われるのか」「サイバー空間で起こる脅威」などを網羅的に取り上げている。