独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は5月8日、コンテック製SolarView Compactにおける複数の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。株式会社ゼロゼロワンの早川宙也氏が報告を行っている。影響を受けるシステムは以下の通り。
・SolarView Compact
SV-CPT-MC310 Ver.8.10より前のバージョン
SV-CPT-MC310F Ver.8.10より前のバージョン
株式会社コンテックが提供する太陽光発電計測監視装置 SolarView Compact には、下記の影響を受ける可能性がある複数の脆弱性が存在する。
・ハードコードされた認証情報の使用(CVE-2023-27512)
→非公開の管理者アカウントでログインされ、当該製品上で任意の操作を実行される
・ダウンロード画面におけるOSコマンドインジェクション(CVE-2023-27514)
→当該製品上でOSコマンドを実行される
・複数の設定画面におけるバッファオバーフロー(CVE-2023-27518)
→当該製品上でバッファオーバーフローが発生し任意のコードを実行される
・メール送信設定画面におけるOSコマンドインジェクション(CVE-2023-27521)
→当該製品上でOSコマンドを実行される
・システム日時設定画面におけるアクセス制御の不備(CVE-2023-27920)
→当該製品のユーザ権限でアクセスされ、システム日時を変更される
JVNでは、開発者が提供する情報をもとに、ソフトウェア(ファームウェア)を最新版にアップデートするよう呼びかけている。本脆弱性は下記のファームウェアバージョンで修正されている。
・SolarView Compact
SV-CPT-MC310 Ver.8.10およびそれ以降のバージョン
SV-CPT-MC310F Ver.8.10およびそれ以降のバージョン