独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は1月18日、2022年第4四半期(10月から12月)における「脆弱性対策情報データベース『JVN iPedia』の登録状況」を発表した。
同期間にJVN iPedia日本語版へ登録された脆弱性対策情報は3,690件で、累計登録件数が151,956件となった。内訳は、国内製品開発者から収集したもの2件(公開開始からの累計は268件)、JVNから収集したもの270件(累計11,939件)、NVDから収集したもの3,418件(累計139,749件)となっている。
件数が多かった脆弱性は、「CWE-79(クロスサイトスクリプティング:XSS)」507件、「CWE-787(境界外書き込み)」 204件、「CWE-89(SQLインジェクション)」183件、「CWE-20(不適切な入力確認)」123件、「CWE-22(パス・トラバーサル)」が115件などとなっている。
製品別登録状況では、1位に「Android(Google)」、2位に「Qualcomm component(クアルコム)」、3位に「Debian GNU/Linux(Debian)」、4位に「Fedora(Fedora Project)」、5位に「Microsoft Windows Server 2022(マイクロソフト)」であった。
アクセスの多かったJVN iPediaの脆弱性対策情報は、1位に「XMP Toolkit SDK における古典的バッファオーバーフローの脆弱性」、2位に「複数の Apple 製品における解放済みメモリの使用に関する脆弱性」、3位に「WordPress 用 Shopp プラグインにおける危険なタイプのファイルの無制限アップロードに関する脆弱性」、4位に「Rancher におけるアクセス制御に関する脆弱性」、5位に「バッファロー製ネットワーク機器における複数の脆弱性」、6位に「GROWI におけるアクセス制限不備の脆弱性」、7位に「日本語プログラミング言語「なでしこ 3」における複数の脆弱性」、8位に「WordPress における複数の脆弱性」、9位に「WordPress 用プラグイン Advanced Custom Fields における認証欠如の脆弱性」、10位に「WordPress 用プラグイン Newsletter におけるクロスサイトスクリプティングの脆弱性」となっている。