独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は1月18日、Apache HTTP Server 2.4における複数の脆弱性に対するアップデートについて「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。影響を受けるシステムは以下の通り。
Apache HTTP Server 2.4.54およびそれ以前
The Apache Software Foundation の Apache HTTP Server 2.4系には、次のような影響を受ける可能性がある複数の脆弱性が存在する。
・mod_davにおける境界外読み取りまたは0バイトの書き込みの脆弱性(CVE-2006-20001)
→攻撃者にプロセスをクラッシュされる
・mod_proxy_ajpにおけるHTTPリクエストスマグリングの脆弱性(CVE-2022-36760)
→攻撃者に悪意のあるリクエストをAJPサーバに転送される
・mod_proxyにおけるバックエンドがHTTPレスポンスヘッダを分割可能な問題(CVE-2022-37436)
→ 悪意のあるバックエンドにレスポンスヘッダを切り捨てられる
The Apache Software Foundationでは、これらの複数の脆弱性に対応したApache HTTP Server 2.4.55 を公開しており、JVNでは最新版にアップデートするよう呼びかけている。