株式会社NTTドコモ モバイル社会研究所は1月19日、シニア層のスマートフォンのセキュリティ対策について、調査結果を発表した。
同調査は2022年1月に、関東1都6県の60~79歳男女を対象に訪問留置法で実査した結果をもとに、シニア層のスマートフォンのセキュリティ対策に関して、分析した結果をまとめたもの。
調査結果によると、画面ロックの利用は60代で6割弱、70代で3割を下回った。シニア層は他の対策も含め、全体的に他の年代と比較して実施している割合が低い傾向があるが、「画面ロックを利用している」「最新のOSにアップデートする」「スマホ以外で利用しているパスワード・パターン等と異なるものを利用する」は特に低い結果となった。
利用している機器の種類別にセキュリティ対策の傾向を見てみると、シニア向けスマートフォン(らくらくスマートフォンなど)を利用しているシニアは、全体的に対策が低い傾向となり、年齢層が70代に偏っている等の理由が考えられるとしている。iPhone利用者では「画面ロックを利用している」人が4人に3人と高い結果となった。
セキュリティ対策とICTサービスの利用状況を合わせて分析したところ、セキュリティ対策を多く実施しているシニアはICT利用サービスも多い傾向が見られた。