独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は11月18日、トレンドマイクロ株式会社が「Trend Micro Apex One」および「Trend Micro Apex One SaaS」に対するアップデートを公開したことを受け、「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。
影響を受けるシステムは以下の通り。
・Trend Micro Apex One 2019
・Trend Micro Apex One SaaS
想定される影響は各脆弱性により異なるが、次のような影響を受ける可能性がある。詳細については開発者が提供するアドバイザリを参照のこと。
・境界外読み取りの脆弱性による情報漏えい
・不正変更防止サービスにおける領域外メモリアクセスの脆弱性による権限昇格
・不正変更防止サービスにおけるメモリ破壊の脆弱性による権限昇格
・セキュリティエージェントにおけるTime-of-check Time-of-use(TOCTOU)競合状態の脆弱性による権限昇格
・例外条件の不適切な処理の脆弱性による権限昇格
・セキュリティエージェントにおけるディレクトリトラバーサルの脆弱性による権限昇格
・一部のモジュールにおけるSAFESEHメモリ保護メカニズムの適用不足
JVNでは、Trend Micro Apex One 2019については開発者が提供する情報をもとに、最新バージョンにアップデートするよう呼びかけている。また、当該製品へのアクセスを、信頼できるネットワークからのみに制限することで、本脆弱性の影響を軽減できるとしている。なお、SaaS版は修正済みとなっている。