SaaS版を含む「Trend Micro Apex One」に複数の脆弱性 | ScanNetSecurity
2024.04.19(金)

SaaS版を含む「Trend Micro Apex One」に複数の脆弱性

IPAおよびJPCERT/CCは、トレンドマイクロが「Trend Micro Apex One」および「Trend Micro Apex One SaaS」に対するアップデートを公開したことを受け、「JVN」で発表した。

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性

 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は11月18日、トレンドマイクロ株式会社が「Trend Micro Apex One」および「Trend Micro Apex One SaaS」に対するアップデートを公開したことを受け、「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。

 影響を受けるシステムは以下の通り。

・Trend Micro Apex One 2019
・Trend Micro Apex One SaaS

 想定される影響は各脆弱性により異なるが、次のような影響を受ける可能性がある。詳細については開発者が提供するアドバイザリを参照のこと。

・境界外読み取りの脆弱性による情報漏えい
・不正変更防止サービスにおける領域外メモリアクセスの脆弱性による権限昇格
・不正変更防止サービスにおけるメモリ破壊の脆弱性による権限昇格
・セキュリティエージェントにおけるTime-of-check Time-of-use(TOCTOU)競合状態の脆弱性による権限昇格
・例外条件の不適切な処理の脆弱性による権限昇格
・セキュリティエージェントにおけるディレクトリトラバーサルの脆弱性による権限昇格
・一部のモジュールにおけるSAFESEHメモリ保護メカニズムの適用不足

 JVNでは、Trend Micro Apex One 2019については開発者が提供する情報をもとに、最新バージョンにアップデートするよう呼びかけている。また、当該製品へのアクセスを、信頼できるネットワークからのみに制限することで、本脆弱性の影響を軽減できるとしている。なお、SaaS版は修正済みとなっている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×