独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は11月4日、OpenSSLにおけるX.509 証明書の検証処理を通じてバッファオーバーフローが発生する脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。影響を受けるシステムは以下の通り。
OpenSSL 3.0.0から3.0.6
SSL および TLS の機能を提供するオープンソースのライブラリであるOpenSSLには、X.509 証明書の検証処理を通じてバッファオーバーフローが発生する脆弱性が存在する。
本脆弱性が悪用されると、攻撃者が用意した悪意のある証明書によりオーバーフローが引き起こされ、結果としてサービス運用妨害(DoS)や遠隔からのコード実行を行われる可能性がある。
開発者は、本脆弱性への対策版としてOpenSSL 3.0.7をリリースしており、JVNでは最新版へのアップデートを呼びかけている。