独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は10月18日、「情報セキュリティ安心相談窓口の相談状況[2022年第3四半期(7月~9月)]」を発表した。このレポートは、同四半期の間にセキュリティセンターで対応した「相談」の統計についてまとめたもの。
同四半期に寄せられた相談件数は2,208件で、前四半期から約9.0%増加した。このうち85%にあたる1,868件を相談員が電話対応している。
相談のうち、ウイルスを検出したという偽警告で不安を煽り、電話をかけさせてサポート契約やソフトウェア購入に誘導する「ウイルス検出の偽警告」に関する相談件数は544件で、前四半期から約25.1%増加している。「ワンクリック請求」に関する相談は31件で、前四半期から約24.4%の減少。「不正ログイン」に関する相談は、前四半期から約4.4%増加の47件であった。
また、「宅配便業者をかたる偽SMS」に関する相談は280件と前四半期から3.1倍に増加、「暗号資産(仮想通貨)で金銭を要求する迷惑メール」に関する相談は63件で前四半期から約21.2%増加、「iPhoneに突然表示される不審なカレンダー通知」に関する相談は3件、「Facebookのメッセンジャーに届く動画」に関する相談は2件寄せられた。
なお今四半期の「Emotet」ウイルスに関する相談は、前四半期から約88.4%減の25件であった。