独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は9月30日、Apache Tomcat での Http11Processorインスタンスにおける競合状態による情報漏えいの脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。影響を受けるシステムは以下の通り。
Apache Tomcat 10.1.0-M1から10.1.0-M12までのバージョン
Apache Tomcat 10.0.0-M1から10.0.18までのバージョン
Apache Tomcat 9.0.0-M1から9.0.60までのバージョン
Apache Tomcat 8.5.0から8.5.77までのバージョン
The Apache Software Foundation のApache Tomcatには、Http11Processorインスタンスにて競合状態が発生し、誤ったクライアントへのレスポンスを行うことで情報漏えいとなる脆弱性が存在し、複数のクライアントから接続された場合、Http11Processorのインスタンスを共有していることに起因して、レスポンスのすべてまたはその一部を誤ったクライアントに送信するため、情報が漏えいする可能性がある。
JVNでは、開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートするよう呼びかけている。